いわむらかずお





漫画家・絵本作家、いわむらかずおの生き様を紐解く。

  • 初期のころの苦労


いわむらかずおは1933年、東京に生まれました。幼い頃から絵を描くことが好きで、東京芸術大学に進学しましたが、思うように才能が開花せず、挫折を味わいました。大学卒業後はイラストレーターとして働きましたが、なかなか芽が出ませんでした。

  • 代表作「14匹のシリーズ」誕生のきっかけ


転機が訪れたのは、1967年。いわむらかずおは小学館の雑誌「よいこ」に「14匹のこねずみ」を発表します。この作品が大きな反響を呼び、「14匹のシリーズ」として次々と作品が発表されました。このシリーズは、14匹のこねずみの日常や冒険を描いたもので、子どもたちから圧倒的な支持を受けました。

  • 作画へのこだわり


いわむらかずおの作品は、その緻密な作画が特徴です。彼は、動物の動きや表情を細部まで描き込み、生き生きとしたキャラクターを生み出しました。また、背景も丁寧に描き込まれており、臨場感あふれる世界を作り上げています。

  • 穏やかな人柄


いわむらかずおは、穏やかで優しい人柄でも知られていました。彼は、子どもたちが絵を描く喜びを知ってほしいという思いで、絵の教室を開き、子どもたちに絵の指導をしていました。また、東日本大震災では、被災地の子どもたちに絵を届ける活動も行いました。

  • いわむらかずおの legado


いわむらかずおは2006年に72歳で亡くなりましたが、彼の作品は今もなお多くの人々に愛され続けています。「14匹のシリーズ」は、世代を超えて読み継がれる不朽の名作となりました。いわむらかずおは、子どもたちの想像力を育み、絵の楽しさを伝える偉大な漫画家・絵本作家でした。