お月見団子




秋になると見かけるお月見団子。満月のようにまん丸で、真っ白で可愛らしいですよね。食べるのにもったいないくらいですが、この時期しか食べられない秋の味覚でもあります。
お月見団子は、収穫を祝う中秋の名月に食べるのが一般的です。満月を眺めながらお団子を食べると、幸せになれるとか、願い事が叶うとか言われています。
お月見団子の起源は古く、平安時代にまで遡ります。当時は、月見の供え物としてお団子だけでなく、芋や栗などの秋の味覚が捧げられていたそうです。江戸時代になると、お団子だけが供えられるようになり、今の形になったと言われています。
お月見団子は、地域によって形や大きさが異なります。関東では直径5~6cmほどの小ぶりの丸い団子が一般的ですが、関西ではしずく型の団子にあんこを巻いたものが主流です。また、三色団子のように、赤・白・緑の3色のお団子を飾る地域もあります。
お月見団子は、白玉粉や上新粉から作られます。白玉粉を使えばモチモチとした食感になり、上新粉を使えばふんわりとした食感になります。どちらも簡単に作れるので、ぜひお家でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
お月見団子と言えば、お供え物として食べるイメージが強いですが、最近は食べるだけの目的で作る人も増えています。お月見の夜だけでなく、普段のおやつとしても楽しめるので、ぜひこの季節ならではの美味しさを味わってみてくださいね。