このランキングは、全国の書店・図書館のスタッフ、出版社・編集者、マンガ評論家など約600人が投票し、オトコ編とオンナ編それぞれで上位50作品を選出するものです。マンガ業界に携わるプロの意見が集結するため、"マンガにおける権威"と言っても過言ではありません。
今年の第1位に輝いたのは、泥ノ田犬彦さんの『君と宇宙を歩くために』(オトコ編)と、小坂流加さんの『環と周』(オンナ編)。どちらも新人作家による作品が頂点に立ち、マンガ界の勢力図が塗り替えられる結果となりました。
波乱のオトコ編
オトコ編では、新人作家が上位を席巻。第1位の『君と宇宙を歩くために』は、「壮大なSFの世界観と、主人公たちの成長と葛藤が描かれる傑作」と評価されました。第2位には『妖怪の飼育員さん』がランクイン。底抜けに明るい主人公と、個性豊かな妖怪たちが織りなす笑いと涙の物語が人気を博しました。
注目のオンナ編
オンナ編では、『恋とか夢とかてんてんてん』が第2位に輝きました。SNSで話題沸騰中の本作は、「現代女性の恋と生き方をリアルに描いた秀作」と称賛されています。第3位の『氷の城の魔女』は、第10回「大長編小説大賞」を受賞したジュブナイル小説が原案となったファンタジー作品。氷の世界で繰り広げられる壮大な物語が読者の心を捉えました。
『このマンガがすごい!』は、マンガファンにとって「読むべきマンガを見つけるガイド本」であり、マンガ業界にとって「マンガの動向を映し出すバロメーター」です。今年のランキングは、マンガ業界の未来を垣間見ることができ、マンガファン必読の一冊となっています。
この季節に思いがけず出逢った一冊のマンガが、あなたの人生をより豊かにするかもしれません。