さっちゃん、僕は




僕は、さっちゃんが好きなんだ。
ずっと昔から、ずっとずっと前から。幼稚園の頃から、さっちゃんのことが好きだった。
さっちゃんは、優しくて、明るくて、いつも笑顔で、みんなを笑顔にしてくれる。そんなさっちゃんが、僕は大好きだった。

だけど、僕はさっちゃんに自分の気持ちを伝えることができなかった。
さっちゃんは、みんなに好かれていて、僕なんかが告白したら迷惑だろうな、なんて思っていた。
だから、僕は自分の気持ちをずっと胸に秘めて、さっちゃんを見守っていた。

ある日のこと、僕はさっちゃんと一緒に公園で遊んでいた。
ブランコで遊んだり、砂場で遊んだり、楽しく遊んでいた。
すると、突然さっちゃんが転んでしまった。僕は慌ててさっちゃんのもとへ駆け寄り、怪我をしていないか確認した。
さっちゃんは大丈夫そうだったので、ひとまず安心した。

でも、その時にさっちゃんが言った言葉に、僕は驚いた。
「ありがとう、けんちゃん。いつも助けてくれて。」

「いつも」って言葉に、僕はドキッとした。
さっちゃんは、僕のことを見ていてくれていたんだ。
しかも、いつも助けてくれて、って。僕は、さっちゃんのことがもっと好きになった。

それからというもの、僕はさっちゃんに積極的に話しかけるようになった。
さっちゃんも、僕と話してくれるようになって、仲良くなっていった。
ある日、さっちゃんが「けんちゃん、一緒に遊ぼうよ」って誘ってくれた。
僕は嬉しくて、すぐに「うん、いいよ」って返事した。

僕たちは公園で一緒に遊んだ。
ブランコで遊んだり、砂場で遊んだり、楽しく遊んだ。
すると、突然さっちゃんが言った。

「けんちゃん、好きだよ。」

僕はびっくりした。
でも、嬉しかった。
だって、さっちゃんは僕のことを好きだって言ってくれたんだ。

それから僕たちは付き合うようになった。
毎日が楽しくて、幸せだった。
でも、そんな幸せも長くは続かなかった。

ある日、さっちゃんが交通事故に遭ってしまった。
僕は急いで病院へ駆けつけた。
でも、さっちゃんは意識不明だった。

僕は毎日病院に通った。
さっちゃんの手に話しかけたり、さっちゃんの好きな歌を歌ったりした。
でも、さっちゃんは目を覚まさなかった。

数ヶ月後、さっちゃんは目を覚ました。
でも、さっちゃんは記憶を失っていた。
僕のこと、付き合っていたこと、全て忘れてしまっていた。

僕は悲しかった。
でも、さっちゃんが生きているだけで良かった。
だから、僕はさっちゃんに寄り添って、一緒にリハビリに取り組んだ。

少しずつ、さっちゃんの記憶は戻ってきた。
僕のこと、付き合っていたこと、全て思い出した。
さっちゃんは泣いて喜んだ。
僕も泣いた。

それからというもの、僕たちはまた一緒に暮らすようになった。
毎日が楽しくて、幸せだ。
さっちゃんは、僕の大切な人なんだ。
ずっとずっと、さっちゃんが大好きだ。