どこにいるのか、何を考えているのか、私たちは何も知らない──




13歳の横田めぐみが姿を消してから、47年が経った。家族も友人たちも、彼女の消息を待ち続けている。彼女はいまどこで、何を考えているのだろう?
めぐみは1964年10月5日、新潟県新潟市で生まれた。両親と兄の4人家族。幼い頃から活発で明るい性格だったという。中学1年生になった1977年11月15日、めぐみは部活を終えて帰宅途中に姿を消した。
新潟県警はすぐに捜査を開始したが、手がかりはほとんどなかった。目撃者はいなかったし、犯行声明も出されなかった。めぐみは忽然と姿を消したのだ。
家族は必死にめぐみを捜した。テレビや新聞に広告を出し、捜索願を出した。しかし、何年も経ってもめぐみの消息は分からなかった。
1997年、北朝鮮による拉致被害者の証言により、めぐみが北朝鮮に拉致されていたことが判明した。北朝鮮はめぐみを拉致したことを認めたが、死亡したと発表した。
しかし、家族はめぐみが生きていると信じ続けている。早紀江さんは、「めぐみは絶対に諦めないでいるはず。私は一日も早く会えることを祈っています」と語っている。
めぐみは現在59歳。彼女の消息は今もなお不明だ。家族や友人は、めぐみが生きていることを信じ、一日も早い帰国を願っている。