ばけばけって、何?




「ばけばけ」という言葉、聞いたことありますか?
妖怪や幽霊のことじゃないんですよ。「ばけばけ」とは、明治時代初期の日本に実在した人物、セツさんの愛称なんです。
セツさんは、島根県の没落士族の娘として生まれました。幼い頃から好奇心旺盛で、本を読むことが大好きでした。
ある日、アメリカからやってきたラフカディオ・ハーンという外国人と出会います。ハーンさんは、日本語や日本文化に強い興味を持っていて、セツさんにいろいろ質問をしました。
セツさんがハーンさんに日本の昔話を教えているうちに、二人は互いに惹かれていきました。そしていつしか、結婚をすることになったんです。
結婚後、セツさんはハーンさんの姓を名乗り、セツ・ハーンさんになりました。そして、ハーンさんと一緒に世界各地を旅しました。
その後、セツさんたちは日本に戻り、松江市に住みました。セツさんは、ハーンさんの助手として、日本文化や民話を調査する仕事に携わりました。
セツさんは、ハーンさんと共に「怪談」を執筆しました。「怪談」は、日本の妖怪や幽霊の話が載った本で、世界中で翻訳されて読まれています。
セツさんは、ハーンさんに日本の心や文化を教え、ハーンさんが日本文化を紹介するのを手助けしました。セツさんは、ハーンさんと一緒に「ばけばけ」として、日本の文化を世界に広めることに貢献したのです。
セツさんの愛称「ばけばけ」は、からかわれているわけではないんですよ。ハーンさんが、セツさんのことをいつも「可愛いばけばけ」と呼んでいたんです。