よくばりな2匹の野ねずみ「ぐりとぐら」
野ねずみ好きのみんな~! 子ども時代、このタイトルを聞いて胸を高鳴らせた人も多いことでしょう。著者の中川李枝子さんと画家の山脇百合子さんのコンビが生み出した「ぐりとぐら」は、多くの日本人の心に残る、愛される絵本シリーズです。
本記事では、「ぐりとぐら」の魅力といろんなエピソードをご紹介します。
森のくまさんならぬ、森の野ねずみ
主人公の「ぐり」と「ぐら」は、小さな体でお料理が大好き。ある日、森で大きな卵を見つけた2匹は、目玉焼きにするか、卵焼きにするか悩みます。でも、やっぱり2匹が食べたいのは、甘くておいしいカステラ。于是,2匹はカステラを作ることにしたのでした。
お料理のシーンがリアルで美味しそう!
絵本の中で展開されるお料理のシーンは、どれもリアルで美味しそうです。大きな卵を割り、泡立て器でメレンゲを作る様子、バターと砂糖を練り合わせる様子など、丁寧で分かりやすい描写が特徴です。読んでいると、自分も一緒にカステラを作っているような気分になりますよ。
ユニークで愛らしいキャラクターたち
ぐりもぐらも、小柄で愛嬌のある野ねずみです。いつもお揃いの麦わら帽子をかぶっていて、これがまた可愛い。2匹の性格は対照的で、ぐりは元気でお調子者、ぐらは賢く慎重派。そんな凸凹コンビが繰り広げるお料理は、見ているだけで心が和みます。
「絵本」の域を超えた芸術作品
山脇百合子さんの描くイラストも、この絵本を語る上で欠かせません。色彩が鮮やかで、表情豊かな動物や植物たちが森の中で躍動しています。絵本の枠を超えた芸術作品と言っても過言ではありません。
懐かしさも感じさせる、日本の原風景
舞台となっているのは、のどかな日本の森。木々が生い茂り、小川がせせらぐ、そんな日本の原風景が描かれています。この風景もまた、多くの日本人の心に響くのではないでしょうか。
子どもだけでなく、大人も楽しめる
「ぐりとぐら」は子ども向けの絵本ですが、大人も十分に楽しめます。お料理の工程を分かりやすく説明しているため、大人の料理初心者でも参考になりますし、なにより、ぐりとぐらの愛らしい姿に癒されること間違いなしです。
いかがでしたか? 絵本「ぐりとぐら」の魅力を少しでもお分かりいただけたでしょうか。心温まるストーリー、美味しそうな料理、愛らしいキャラクター、そして美しいイラスト。すべてが詰まったこの絵本は、世代を超えて愛され続ける、日本の宝です。