イップス




ゴルフのイップスは、誰もが経験したくない悪夢のような症状だ。ある日突然、ドライバーのショットを打つと、手が勝手に動いてボールをダフったり、ひっかけたりしてしまう。練習すればするほど悪化する悪循環に陥り、最終的にはゴルフを諦めてしまう人も少なくない。

私がイップスになったのは、今から10年ほど前のことだ。それまでは安定して80台前半のスコアで回ることができた。しかし、あるコンペで緊張からミスショットを連発してしまい、それがきっかけでイップスを発症してしまった。
以降、練習場ではうまく打てるのに、コースに出ると手が震えてまともにアドレスが取れなくなってしまった。スコアはみるみる悪化し、90台、100台とどんどん上がっていった。
イップスと診断された私は、あらゆる治療法を試した。メンタルトレーニング、スイング改造、グリップの調整。しかし、どれも効果はなく、イップスは悪化する一方だった。

そんなある日、私はふと気づいた。イップスは単なる技術的な問題ではなく、精神的な問題なのだと。私はイップスを恐れていて、その恐怖が余計に私のスイングを乱していたのだ。
そこで、私は恐怖と向き合うことにした。イップスの症状が出ることを覚悟して、何度もコースに出かけて練習した。その結果、徐々に恐怖が薄れていき、スイングも安定し始めた。
練習を始めて半年後、私は遂にイップスを克服することができた。コースに出ても手が震えることはなくなり、ドライバーで真っ直ぐなボールを打てるようになった。スコアも80台に戻り、ゴルフを心から楽しむことができるようになった。

イップスは誰にでも起こりうる症状だ。しかし、諦めずに治療を続ければ、必ず克服することができる。イップスに苦しんでいる方は、どうか希望を捨てずに頑張ってほしい。きっとあなたもイップスを克服して、再びゴルフを楽しむことができる日が来るはずだ。