「イラン」という響きの向こう側 〜 偏見と先入観を飛び越えて見えてくるもの




「イラン」という国名から、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべますか?
「テロ」「戦争」「核」……ネガティブなワードが頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか。それは、メディアが発信する情報が、そうしたイメージを植え付けているからかもしれません。
しかし、私はイランに実際に足を踏み入れて、そのイメージがいかに偏っていて先入観に基づいたものかを痛感しました。イランの人々は、驚くほど親しみやすく、温かく、そして知的でした。
テヘランの街を歩けば、頭からつま先までスカーフを纏った女性たちと、カジュアルな服装の女性たちが、同じように行き交っています。女性は男性のもとに従うべき存在というイメージは、イランでは通用しません。女性は政治や経済の分野で活躍し、社会の一員として尊重されています。
イランには、古代ペルシャ帝国を彷彿とさせる豊かな歴史と文化があります。イスファハンにあるイマーム広場は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。その美しさは、息を呑むほどです。
イラン料理もまた、美味しさで有名です。ケバブやビリヤニといった料理は、日本でもおなじみですが、本場イランで味わうと、格別の美味しさです。
イランは、私たちが報道でイメージしているような国ではありません。それは、豊かな文化と歴史、そして温かい人々に溢れた、魅力的な国なのです。私の経験が、イランに対する皆さんの先入観を少しでも払拭していただければ幸いです。
「イラン」という響きの向こう側には、私たちが想像もつかないような世界が広がっています。偏見や先入観に縛られることなく、この素晴らしい国をぜひ訪れてみてください。イランが、皆さんにとってかけがえのない旅先となることを私は保証します。