エンブスは、南西諸島に自生する常緑樹です。



エンブス



〜樹の特徴〜
エンブスは、高さ20~30メートルにもなる大木です。幹はまっすぐで、樹皮は灰褐色をしています。葉は楕円形で、長さ5~10センチメートル、幅2~5センチメートルです。葉の裏面には、白い毛が密生しています。

〜花と実〜
エンブスの花は、3~4月に咲きます。花は淡い黄色で、直径1~2センチメートルです。花は円錐状の房になって咲き、甘い香りを放ちます。
実(エンブス果)は、10~11月に熟します。実は楕円形で、長さ2~3センチメートル、幅1~2センチメートルです。実は熟すと赤くなります。果肉は酸味がありますが、食用にすることができます。

〜利用〜
エンブスは、古くから利用されてきました。
・木材:家具や建材として利用されます。
・果実:食用にしたり、漬物やジャムにして利用されます。
・葉:お茶として利用されます。

〜沖縄のシンボル〜
エンブスは、沖縄県の県木に指定されています。沖縄県では、縁起の良い木とされ、家の近くに植える習慣があります。エンブスの木は、沖縄の自然と文化を象徴する存在です。

〜まとめ〜
エンブスは、南西諸島に自生する常緑樹で、大木にまで成長します。葉の裏面に白い毛が密生しているのが特徴です。花は淡い黄色で甘い香りを放ち、実は食用にすることができます。エンブスは、木材や果実の利用に加え、沖縄県では県木に指定されており、縁起の良い木として親しまれています。