野球ファンなら一度は耳にしたことがあるであろう「カブス」。アメリカ合衆国メジャーリーグのナショナルリーグ中地区に所属するチームで、シカゴを本拠地としています。100年以上の歴史を持つ名門球団として知られ、その魅力は数多くあります。
歴史ある由緒正しき球団カブスは1870年に設立された長い歴史を持つ球団です。ナショナルリーグに加盟したのは1876年で、1892年に現在の名称になりました。その歴史の中で、ワールドシリーズ優勝を3回(1908年、1909年、2016年)果たしています。
当初は「ホワイトストッキングス」という名称で、1903年に「カブス」に改名されました。この愛称は、チームの当時の監督だったフランク・チャンスが選手たちが熊の子のように若く元気だったことから名付けたと言われています。
忠実なファンに支えられているカブスは熱狂的なファンに支えられていることで有名です。本拠地の「リグレー・フィールド」は、その親密さと独特の雰囲気で知られています。ファンは「カブス・ブルー」と呼ばれるチームカラーのユニフォームを着て、チームを応援します。
カブスは「万年優勝できないチーム」としても有名でした。1908年にワールドシリーズを制して以来、実に108年間も優勝から遠ざかっていたのです。しかし、2016年についに呪縛を破り、108年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たしました。この優勝は、シカゴの街を大いに盛り上げ、ファンに忘れられない感動を与えました。
個性的な選手たちカブスの魅力の一つは、個性的な選手たちです。過去には、伝説的選手であるアーニー・バンクスやロン・サントがプレーしていました。近年では、ダルビッシュ有や鈴木誠也など、日本からも多くの選手がカブスでプレーしています。
カブスの現在のスター選手といえば、ブライアント・クリステンソンです。2015年にドラフト1位で指名され、すぐにメジャーデビューを果たしました。優れた打撃センスと守備力で、チームの主力選手として活躍しています。
独特な球場の雰囲気カブスの本拠地「リグレー・フィールド」は、その独特の雰囲気で知られています。球場の外壁にはレンガ造りの常春藤が絡まっており、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。また、球場内部はこぢんまりとしており、観客との距離が近いです。
リグレー・フィールドの名物の一つは、7回裏に観客全員で歌う「テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボールゲーム」です。この歌はカブスの伝統となっているもので、観客全員が一体となって歌い上げる光景は圧巻です。
シカゴのシンボルカブスはシカゴのシンボル的存在です。街の至る所でカブスのロゴや看板を見ることができます。シカゴの住人にとって、カブスは家族同然の存在であり、チームの勝利は街全体を盛り上げます。
カブスの魅力は、その長い歴史、忠実なファン、個性的な選手たち、独特な球場の雰囲気、そしてシカゴのシンボルとしての存在にあります。一度カブスの試合を見に行けば、その魅力にきっととりつかれることでしょう。