「ガーシー」騒動




今年6月、参議院議員のガーシーさんが「海外逃亡」という異例の形で国会での陳述を拒否して以降、日本中が「ガーシー」で持ちきりだ。

ガーシーさんは、元キックボクサーで、現在は実業家。国会議員となったきっかけは、2022年の参院選で獲得した当選に必要な票数を超える「超過得票」だ。しかし、選挙期間中にドバイに滞在していたため、国会初登院時に欠席。その後、海外からリモートでの国会出席を認めないという国会の決定に反発し、帰国を拒否した。

ガーシーさんの行動は賛否両論を巻き起こしている。支持者からは「国会の古い慣習に風穴を開けた」「民意を反映している」と評価する声があがる一方で、反対派からは「国会議員としての責任を放棄している」「法治主義を無視している」と批判されている。

  • 賛成派の主張:
    • 国会の古い慣習に風穴を開けた
    • 民意を反映している
    • コロナ禍や災害時など、海外からの国会出席が認められるべき
  • 反対派の主張:
    • 国会議員としての責任を放棄している
    • 法治主義を無視している
    • 国会での質疑応答など、リモートでの国会出席は不十分

ガーシーさん自身も自身のYouTubeチャンネルなどで積極的な発言をしており、その言動も物議を醸している。例えば、国会を「クソ」「ゴミ箱」と呼んだり、他の議員を「死ね」と罵ったりするなどの発言が目立ち、国会軽視や暴言を問題視する声も少なくない。

ガーシー騒動は、日本の国会政治のあり方や、国会議員の資質など、さまざまな問題提起をしている。今後、国会でのリモート出席の可否や、議員の品位についてどのような議論がなされていくのか注目が集まっている。

ガーシーさんが日本に帰国し、国会での陳述に応じるのかどうかは不透明だ。しかし、この騒動が日本の政治に大きな影響を与えることは間違いないだろう。