「シャーリヤール」 ペルシャの英雄馬




日本の競馬界を席巻したダービー馬「シャーリヤール」、その名はペルシャ帝国の偉大な英雄王の名前からつけられました。シャーリヤール一世は、サーサーン朝ペルシャの第14代皇帝として統治し、その功績をたたえ「シャー・アン・シャー」、「王の中の王」と呼ばれました。

シャーリヤールの馬名は、その雄々しく威風堂々とした姿からインスピレーションを得てつけられたのだとか。名前に込められた期待に恥じず、シャーリヤールは2021年の東京優駿(日本ダービー)で圧巻の走りを見せ、見事優勝を飾りました。

同馬が東京優駿に出走した際、その背中に跨っていたのは、天才騎手として知られるデムーロ騎手。デムーロ騎手は、シャーリヤールの並外れた能力を高く評価し、「(シャーリヤールは)特別な馬だ。彼にはチャンピオンになる素質がある」と語っています。

シャーリヤールは、その豊かな毛並みと、まるで貴族のような優雅な走りが特徴です。レースでも、その長距離適性を活かし、終盤の追い込みで他馬を圧倒する姿が印象的です。

東京優駿優勝後、シャーリヤールは海外遠征にも挑戦し、ドバイシーマクラシックで勝利を収めるなど、世界舞台でもその名を轟かせました。まさに、名前通りの「王の中の王」として君臨し続けています。

これからも、シャーリヤールが競馬界でその雄姿を披露してくれることを期待してやみません!