シュプリームに次ぐ大人気ブランド「ステューシー」の秘密に迫る




ストリートファッションの代名詞
近年のストリートファッションシーンで、シュプリームと双璧をなす人気を誇るのが「ステューシー」だ。その象徴的なロゴや、ストリートカルチャーに根ざしたデザインで、ファッションに留まらずカルチャー全体に影響を与えている。

誕生秘話


ステューシーは、1980年にサーフィン好きの青年ショーン・ステューシーによってカリフォルニアのラグナビーチで生まれた。当初は友人のためにTシャツやサーフボードにロゴを手書きしていたが、それが評判を呼び、やがてブランドとして独立した。

ステューシーのロゴは、崩れたようなゴシック体の「STUSSY」の文字。ショーン自身の手書きの筆記体が原型となっており、アンダーグラウンドな雰囲気を醸し出す。このロゴは、ステューシーのアイデンティティそのものとなり、ファッション界を超えて広く認知されている。

ストリートカルチャーとの密接な関係
ステューシーが他のブランドと一線を画すのは、ストリートカルチャーとの密接な関係にある。ショーン自身が生粋のサーファーであり、ブランドのルーツはサーフィンシーンにある。

また、ステューシーはスケートボードやヒップホップなどのカルチャーとも深く関わり、ストリートカルチャーを体現するブランドとして支持を集めた。例えば、伝説的なスケーターのマーク・ゴンザレスや、ヒップホップアーティストのパブリック・エネミーなどとコラボレーションを行い、シーンに大きな影響を与えている。

  • ファッションとしてのステューシー

ファッションブランドとしてのステューシーは、ストリートウェアを代表する存在だ。ゆったりとしたシルエットのTシャツ、パーカー、キャップなどが定番アイテムとなっており、男女問わず幅広い層から支持されている。

ステューシーのデザインの特徴は、シンプルさと遊び心の融合だ。ベーシックなアイテムに大胆なロゴやグラフィックを施すことで、ストリートならではのインパクトを演出している。また、コラボレーションアイテムも充実しており、他のブランドやアーティストとの意外性のある組み合わせが話題を集めている。

カルチャーを超えた影響力
ステューシーは、単なるファッションブランドにとどまらず、カルチャー全体に影響を与えている。その象徴的なロゴは、ストリートカルチャーのアイコンとなり、Tシャツやキャップはもちろん、ストリートアートや音楽などにも取り入れられている。

さらに、ステューシーは若者のライフスタイルにも影響を与えている。ストリートカルチャーを愛する人々にとって、ステューシーを着ることは仲間意識やアイデンティティの表現となっている。ブランドの広告キャンペーンも、若者のリアルな日常を捉えたもので、ストリートカルチャーの価値観を体現している。


「ステューシー」は、ストリートカルチャーとファッションを巧みに融合したブランドだ。その象徴的なロゴや、ストリートカルチャーに根ざしたデザインで、若者を中心に絶大な支持を集めている。単なるファッションブランドにとどまらず、カルチャー全体に影響を与え、ストリートカルチャーの代名詞として君臨し続けている。