例えば、先日もこんなことがありました。ある患者さんから、「スギ薬局で薬をもらったのですが、全然違う薬が出ました」という相談を受けました。確認してみると、なんと睡眠薬が抗うつ薬になっていました。患者さんは睡眠薬を飲んだつもりで抗うつ薬を飲んでおり、しばらく体調不良を訴えていたそうです。
また、こんなケースも。ある患者さんが、「薬局で薬を受け取ったのですが、薬の数が足りません」と訴えてきました。確認してみると、処方箋通りに薬を用意していたのですが、患者さんは薬の飲み方を間違っており、1回分で2錠飲んでいたことがわかりました。そのため、薬が足りなくなってしまったのです。
これらの事例はほんの一例にすぎません。薬局での調剤ミスは、処方箋の読み間違いや数量のミス、薬の入れ間違いなど、さまざまな原因で起こりえます。
薬局での調剤ミスは、決して“自分ごと”ではありません。なぜなら、誰にでも起こりうる可能性があるからです。だからこそ、薬を受け取ったら、必ず確認することが大切なのです。