「スギ薬局」調剤ミス、決して自分ごとではない!?




薬局で薬を受け取ったら、まず確認を。
「スギ薬局」の調剤ミスに関する報道が記憶に新しいところですが、皆さん、他人事だと思っていませんか?
私は医療従事者なのですが、薬局での調剤ミスは実は決して珍しいことではないのです。

例えば、先日もこんなことがありました。ある患者さんから、「スギ薬局で薬をもらったのですが、全然違う薬が出ました」という相談を受けました。確認してみると、なんと睡眠薬が抗うつ薬になっていました。患者さんは睡眠薬を飲んだつもりで抗うつ薬を飲んでおり、しばらく体調不良を訴えていたそうです。

また、こんなケースも。ある患者さんが、「薬局で薬を受け取ったのですが、薬の数が足りません」と訴えてきました。確認してみると、処方箋通りに薬を用意していたのですが、患者さんは薬の飲み方を間違っており、1回分で2錠飲んでいたことがわかりました。そのため、薬が足りなくなってしまったのです。

これらの事例はほんの一例にすぎません。薬局での調剤ミスは、処方箋の読み間違いや数量のミス、薬の入れ間違いなど、さまざまな原因で起こりえます。

薬局での調剤ミスは、決して“自分ごと”ではありません。なぜなら、誰にでも起こりうる可能性があるからです。だからこそ、薬を受け取ったら、必ず確認することが大切なのです。

    薬を受け取ったら、次のようなことを確認しましょう。
  • 処方箋の内容と一致しているか
  • 薬の名前、用法、用量
  • 薬の形状、色
  • 薬の数
  • もしも、何かおかしいと感じたら、薬局のスタッフにすぐに相談しましょう。
    薬局での調剤ミスは、命に関わる重大な事故につながる可能性もあります。決して軽視せず、自分の身は自分で守りましょう。