スロウトレイン




元旦からテレビに釘づけになったのは、野木亜紀子脚本のスペシャルドラマ、「スロウトレイン」でした。
脚本はもちろん、なんといっても豪華なキャストに目を奪われました。
松たか子、多部未華子、松坂桃李という、誰もが認める主演級の俳優陣。この3人が姉弟を演じるなんて、贅沢すぎる組み合わせです。
物語は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くした3姉弟のその後を描いています。
時が経ち、葉子(松たか子)は鎌倉で古民家カフェを営み、都子(多部未華子)は東京で会社員として働き、潮(松坂桃李)は実家を出て一人暮らしをしています。
一見、普通の日常を過ごしているように見える3人ですが、それぞれが心の傷を抱えて生きていることが徐々に明らかになっていきます。
葉子は、自分のせいだと責任を感じており、都子は、仕事とプライベートのバランスに悩んでおり、潮は、家族を失った喪失感から逃れられないでいます。
そんな3人が、ある出来事をきっかけに再び集まり、向き合って、少しずつ前に進み始める姿に、心が揺さぶられました。
豪華なキャスト、心に響く脚本、美しい映像。このドラマは、新年の幕開けにふさわしい、珠玉の一作でした。