先日、東京・渋谷区の公園「宮下公園」とその周辺一帯で、大規模な一斉検挙が行われたというニュースが飛び込んできた。
宮下公園は、通称「トー横」と呼ばれる若者のたまり場で、最近ではホームレスや生活保護受給者の増加、薬物や売春などの社会問題が深刻化していた。
井の中の蛙だった私の気づき私はこれまでトー横の存在をなんとなく知っていた程度で、実際に行ったことはなかった。ところが、今回のニュースを聞いて、自分の井の中の蛙っぷりに気づかされたのだ。
東京で生活していても、自分の住むエリアから一歩外に出ると、全く知らない世界が広がっている。この日本で、しかも東京という大都市のど真ん中で、ホームレスが路上にあふれ、薬物が蔓延しているなんて、信じられないような話だ。
背景にある社会的課題トー横の一斉補導は、単なる犯罪者の一斉検挙ではない。そこには、日本社会が抱える深刻な社会的課題が隠れている。
トー横の一斉補導が社会的課題を解決する最終的な手段ではないことは明らかだ。むしろ、これらの問題にどう向き合うかが、私たちにとっての課題となる。
ホームレス支援、生活保護制度の改善、薬物対策など、解決すべき問題は山積している。しかし、それ以上に大切なのは、社会的弱者に対する偏見や差別意識をなくしていくことだ。
トー横の一斉補導が、私たちに社会的課題を考えるきっかけを与えてくれることを切に願う。
一人ひとりができることから始めてみよう社会的課題を解決するのは、難しいことのように思えるかもしれない。しかし、一人ひとりができることから始めてみれば、少しずつでも世界は変わっていくはずだ。
社会的弱者に対する偏見や差別意識をなくすためには、教育や啓発活動も重要だ。学校や職場、地域で、積極的に社会的課題について議論する場を設けていきたい。
トー横の一斉補導は、私たちに社会的課題を考えるきっかけを与えてくれた。一人ひとりができることから始めて、より良い社会を目指していこうではないか。