私はかつて、この病気の犠牲者でした。ひどい咳と熱に苦しみ、歩くのもやっとの毎日でした。医師の診断を受けたとき、マイコプラズマ肺炎であることがわかり、私はショックを受けました。マイコプラズマは他の肺炎を引き起こす細菌とは異なり、抗生物質が効かないのです。
細菌それともウイルス?
マイコプラズマは、細菌でもウイルスでもありません。どちらでもないのです! このユニークな病原体は、細菌の細胞壁を持たず、ウイルスの遺伝物質を持っています。このため、抗生物質の標的になるところがないのです。
マイコプラズマは、患者の呼吸器から飛沫によって広がります。近くにいる人に咳やくしゃみをすると、感染が広がる可能性があります。密な接触や共用空間での過ごす時間が長いと、感染リスクが高くなります。
症状の隠蔽
マイコプラズマ肺炎の厄介な点は、初期段階では症状が出ないことが多いことです。そのため、感染に気付かないまま、他の人に感染を広げてしまう可能性があります。症状が出始めるのは、感染後 2 ~ 3 週間後です。
一般的な症状としては、乾いた咳、発熱、寒気、筋肉痛、頭痛などが挙げられます。咳は激しく長引くことが多く、時には肺炎を引き起こすこともあります。
治療の難しさ
前述したように、マイコプラズマ肺炎には抗生物質が効きません。そのため、治療には時間がかかり、休息と対症療法が必要になります。咳止めや解熱剤は症状の緩和に役立ちますが、感染自体は治せません。