「マグロの初競り 2025」記録的な高額で競り落とされる

新年を迎えるたびに世間を沸かせる「マグロの初競り」。その中でも、2025年は過去に類を見ないほどの高値で競り落とされた。
1月5日午前5時、東京・豊洲市場で行われた初競り。主役は青森県大間産の本マグロだった。重量276キロの巨体は、キロあたり75万円という破格で、なんと2億700万円という驚異の値で落札されたのだ。
この高値は、2019年に記録された2億365万円を大幅に上回り、初競りの歴史において最高額となった。落札したのは、すしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村。同社の木村清社長は、「コロナ禍で売り上げが低迷していたが、このマグロで恩返ししたい」と語った。
競り落としたマグロは、1月6日に同社の店舗で解体され、寿司や刺身として提供される予定だ。木村社長は、「このマグロはまさに『海の宝石』。お客様に最高のマグロを味わっていただきたい」と意気込んだ。
初競りでは、高級魚として知られるマグロ以外にも、ブリやカンパチなどの魚介類も競り落とされた。しかし、やはり今年の目玉は過去最高額で落札された大間産本マグロだろう。
この高額落札が、マグロ漁業や水産業界にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。