「レコ大」に馳せる思い




音楽好きにとって、年末最大のイベントといえば「日本レコード大賞」(レコ大)ですよね。煌びやかなステージで繰り広げられる熱演や、栄えある賞の行方など、今年も大いに盛り上がりを見せました。私も例年通り、テレビにかじりついて観賞していたのですが、今年はいつもとは少し異なる思いがありました。
実は私は、かつてレコ大に携わっていたことがあるのです。大学生だった頃、ある音楽出版社でアルバイトをしていたのですが、そこでレコ大の番組制作のお手伝いをさせていただいたのです。資料を集めたり、アーティストとの連絡を取ったり、と地味な仕事内容ではありましたが、音楽好きの私にとっては夢のような体験でした。
番組制作の裏側を垣間見ることで、レコ大がいかに大規模なイベントであるかを知りました。あの豪華なステージを設営し、何十組ものアーティストをスケジュール通りに登場させるのは、並大抵の労力ではありません。スタッフの皆さんが、徹夜で準備に奔走されている姿が強く印象に残っています。
また、アーティストとの交流を通じて、彼らの音楽にかける情熱や覚悟を肌で感じることができました。レコ大に出場するアーティストは、皆それぞれの夢や思いを胸にステージに立っています。その姿は、私にとって大きな刺激になりました。
こうして、レコ大にかかわった経験は、音楽に対する私の考え方を大きく変えました。音楽は単なる娯楽ではなく、人々の心を動かし、人生に彩りを与える力があることを実感しました。また、音楽業界に関わる人々の献身と努力に、心からの敬意を抱くようになりました。
今年は、レコ大のステージで輝かしい受賞を果たされたアーティストの皆様、そして番組制作に携わられたスタッフの皆様、本当におめでとうございます。そして、この感動的なイベントを私たちに届けてくださったことに、感謝申し上げます。
これからも、私は音楽を愛し、音楽に関わる人々を応援していきたいと思います。そしていつか、またレコ大の舞台に携われることを夢見ています。