上沢

上沢直之。それは、球界の歴史に刻まれた名選手である。
1994年2月6日、千葉県松戸市で生まれた上沢は、幼い頃から野球に親しむ。中学時代には「松戸リトルシニア」で全国優勝を経験し、その才能を遺憾なく発揮した。高校は専修大学松戸高校に進学し、1年秋からエースとして活躍。2年夏の甲子園では、4強入りに貢献している。
2012年、上沢はドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ1年目から一軍登板を果たし、2勝を挙げた。2年目にはローテーションの一角に定着し、10勝をマーク。その後も、安定した活躍を続け、2016年には初のタイトルとなる最多奪三振を獲得した。
2017年、上沢はさらなる飛躍を遂げる。14勝を挙げ、チームのリーグ優勝に大きく貢献。クライマックスシリーズでも好投を続け、日本シリーズでも先発として登板した。しかし、ソフトバンクホークスの前に敗れ、日本一を逃している。
2018年、上沢はポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦。ボストン・レッドソックスと契約を結んだ。メジャー1年目は、傘下の3Aでプレーし、10勝を挙げる活躍を見せた。2020年には、メジャーデビューを果たし、5試合に登板した。
2021年、上沢はレッドソックスとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格はならず。同年オフにフリーエージェントとなり、日本球界復帰が濃厚とみられていた。
そして2022年、上沢は福岡ソフトバンクホークスと契約。古巣・ハムには敵対心むき出しで、タイトル獲得と日本一奪還を誓った。
上沢は、右投げ右打ちの投手。最速153km/hのストレートと、切れ味鋭いスライダーが武器。制球力も高く、高い奪三振率を誇る。また、マウンド上での闘志あふれる姿も印象的だ。
上沢は、球界を代表する投手の一人。今後の活躍に期待がかかる。