和田秀樹「人間のことに一生懸命にならない」




 長年、教育や医療分野で活躍されている精神科医の和田秀樹氏が、養老孟司氏との対談で語った言葉が、多くの人の共感を呼んでいます。
 その言葉とは、「人間のことに一生懸命にならない」というもの。和田氏は、この言葉が養老氏から教わったものであり、それを実践した結果、人生が「非常によくなった」といいます。
 和田氏は、人間関係に悩んだり、仕事で失敗したりすると、つい自分の力で解決しようとしてしまいます。しかし、それによって逆に事態が悪化してしまうことが多いといいます。
 そこで、養老氏の言葉を思い出し、「人間のことに一生懸命にならない」ようにするようになったのだそうです。そうすると、不思議と問題が解決したり、うまくいったりすることが増えたといいます。
 和田氏は、「人間のことは、人間がどうこうしようとしてもどうにもならない」と語っています。人間関係も仕事も、すべては縁であり、巡り合わせなのだそうです。
 だから、無理に自分の思い通りにしようとせず、流れに身を任せることが大切なのだと説いています。そうすることで、人生はもっと楽になり、楽しくなるというのです。
 和田氏の言葉は、私たちに大きな示唆を与えてくれます。人間関係や仕事に悩んでいる人は、一度この言葉を思い出してみてはどうでしょうか。もしかすると、それによって思いがけない解決策が浮かぶかもしれません。