福井県北部の奥越明成高校は、その特異なトイレで知られている。それは、なんと床がすべて透明ガラスなのだ。このユニークなトイレは、2006年に建設された。その目的は、生徒たちにトイレの清潔を意識させ、マナーを守らせることだった。生徒たちは、自分の後片付けが全員に見えるため、恥ずかしくてトイレを汚すことができないのだ。
このアイデアは、当時校長だった中川正氏の思い付きだった。中川氏は、生徒たちのマナーの悪さに悩んでいた。ある日、中川氏は電車の中で透明な床のトイレを見かけ、これをヒントに明成高校のトイレを改装することにしたのだ。このトイレは当初、生徒たちから批判にさらされた。しかし、徐々に生徒たちはその意義を理解し、トイレの清潔度が向上した。今では、このトイレは明成高校の名物となっている。
透明ガラスの床は、10mm厚の強化ガラスで作られている。生徒たちが誤って割ってしまう危険はない。トイレには、シャワーも備え付けられている。生徒たちは、トイレの後はシャワーで足を洗うことができる。このシャワーは、トイレの清潔さを保つのに役立っている。生徒たちからは、「トイレが綺麗になった」「マナーが良くなった」などの声が寄せられている。
明成高校のトイレは、生徒たちのマナー教育に一役買っている。また、このトイレは、日本全国の学校からも注目を集めている。すでに、いくつかの学校が明成高校のトイレを参考にして、透明ガラスの床のトイレを導入している。奥越明成高校のトイレは、ユニークなだけでなく、教育的な意味でも注目すべきものだ。このトイレは、生徒たちに清潔とマナーの大切さを教えてくれるだろう。