完全寛解 とは?




がんの闘病の真っ只中にいると、「寛解」という言葉に大きな希望と不安が入り混じりますよね。でも、実際には「寛解」って何なのでしょうか?
がんの寛解とは、治療の結果、がん細胞が検査で検出されず、身体に異常が見られなくなった状態のこと。つまり、がんの症状が消え、正常な機能が回復した状態なんです。
でも、ここで一つ注意しておきたいのが、寛解には完全寛解と部分寛解の2種類があるということ。
完全寛解とは、がん細胞が血液や骨髄の中から完全に姿を消した状態。お医者さんが「完全寛解状態です」と言ったら、それはお薬が効いていて、がんがコントロールできていることを意味します。
一方で、部分寛解とは、がん細胞が縮小したり、数が減少したりした状態。がんが完全に消えてはいないものの、治療が効果を発揮しているというサインです。

がんが寛解したら、もう安心?

寛解は、がんの闘病において大きな節目ではありますが、油断は禁物。寛解後も定期的に検査を受け、再発がないか確認することが大切です。
というのも、がん細胞は、どんなに小さくなっても、いつまた増殖を始めるかわからないからです。寛解後も、健康的な生活習慣を維持し、お医者さんの指示に従って定期検査を受けることが、再発を防ぐのに役立ちます。
  • ストレスをためない
  • バランスのとれた食事を摂る
  • 適度に運動をする
  • 睡眠を十分に取る
  • 禁煙する
  • アルコール摂取を控える
たとえ寛解になったとしても、あなたは一人じゃありません。家族や友人、医療スタッフがあなたを支えています。不安や心配事があれば、一人で抱え込まずに、いつでも相談してくださいね。