小林徹弥




普段、私はそこそこ真面目な社会人として生きています。でも、実はちょっと変わった趣味を持っているんです。それは「空耳アワー」鑑賞です。

空耳アワーとは、日本語の曲を外国語風に聞こえるようにして楽しむ遊びです。例えば、ユーミンの「真珠の小箱」が「マシュマロ―」に聴こえたり、スピッツの「空も飛べるはず」が「パッポンカー」に聴こえたりします。

一見くだらないようですが、これが意外と奥が深いんです。日本語と外国語の発音が似ているところを見つけるのはもちろん、音のつながりやリズムのノリまで考慮して、いかに自然に聴こえるかという点が勝負になります。まさに音の遊びの極みと言えるでしょう。

私はもともと音楽が好きだったのですが、ある時ラジオで空耳アワーのコーナーを聴いて衝撃を受けました。「こんなに面白い遊びがあるのか!」と。それからというもの、暇があればひたすら曲を聴いては空耳を探しています。今では、街中で音楽が聞こえると、ついつい空耳を聴きながら歩いてしまいます(ちょっと怪しい人ですよね)。

空耳アワーのすごいところは、日本語の理解力を鍛えられるところだと思います。日本語と外国語の音が似ていると気づくには、日本語の音を正確に認識できなければなりません。また、日本語の曲を外国語風に聴き分けるには、日本語の音のつながりやリズムを理解している必要があります。つまり、空耳アワーを楽しむためには、日本語の理解力が必須なのです。

さらに、空耳アワーはストレス解消にも効果的です。仕事や勉強で疲れた時、お気に入りの曲の空耳を聴くと、不思議と気分が軽くなります。くだらない歌詞に笑ったり、うまい空耳に感心したりしていると、ストレスなんてどこへやらです。まさに笑いと感動のエンターテインメントですね。

私は空耳アワーを趣味として楽しんでいますが、実はコミュニケーションツールとしても使うことができます。例えば、海外の人と話す時、共通の話題として空耳アワーを紹介すると、意外に盛り上がります。日本の文化を楽しく伝えることができるので、国際交流にも一役買っていると思います。

もちろん、空耳アワーは万人受けする趣味ではありません。中には「くだらない」と感じる人もいるかもしれません。でも、私はこのくだらなさこそが空耳アワーの魅力だと思っています。日常生活のちょっとした息抜きに、ぜひ一度空耳アワーを体験してみてください。きっとあなたもその虜になるはずです。