私は、シリア難民のための支援活動に10年以上携わってきました。その間、数え切れないほどの心温まる物語や、希望の光となるような出来事に立ち会ってきました。
私が最も印象に残っている物語の一つは、アレッポから逃げてきた若い夫婦の話です。彼らは、小さな子どもを連れて、故郷を離れる決断を下しました。道中、空爆や砲撃に巻き込まれ、命からがらトルコ国境までたどり着いたのです。
国境を越えた後、彼らはトルコの難民キャンプで生活を始めました。そこで、私は彼らと出会いました。夫婦は、故郷を離れなければならなくなった理由や、未来に対する不安を私に語ってくれました。しかし、彼らの瞳には、希望の光が宿っていました。
私は、この夫婦を日本に受け入れる支援を行いました。彼らは、新しい生活を築き、子どもたちを学校に通わせることを夢見ていました。そして、その夢は叶いました。彼らは日本で安定した生活を送っており、子どもたちも幸せそうに成長しています。
この夫婦の物語は、多くのシリア難民が直面している困難と、彼らが持ち続ける希望を象徴しています。この希望を消さないことが、私たちの責務です。
一人ひとりができることは小さくても、それが積み重なれば、大きな変化を生み出すことができます。困難な状況に置かれているシリア難民に、希望の光を届けましょう。