日本とシリア、架け橋となる「食」




シリア料理といえば、何を思い浮かべますか?多くの人は、フムスやファラフェル、ケバブなどの料理を思い浮かべることでしょう。これらは確かにシリアを代表する料理ですが、他にもあまり知られていない、美味しいシリア料理がたくさんあります。
私がシリアに住んでいた頃、シリア人の友人から、ある料理について教えてもらいました。それは、マクルベという料理で、何層にも重なった米と野菜、肉でできています。この料理は、特別な日のために作られることが多く、私は友人一家とマクルベを作り、一緒に食べました。その時の味は、今でも鮮明に覚えています。
マクルベは、シリア料理の豊かな歴史と文化を象徴する料理の一つです。この料理は、何世紀も前にアラブ人に伝わったもので、シリアでは、結婚式や祝祭などの特別な日に振る舞われます。マクルベは、シリアの人々にとって、家族や友人との絆を深めるための特別な料理なのです。
最近、私は日本のテレビ番組で、シリアの料理を紹介しているのを見ました。番組では、日本人のシェフが、シリア料理の作り方を学んでいました。この番組を見たとき、私はとても嬉しくなりました。シリア料理が日本の人々に受け入れられていることは、シリアと日本が、食を通してつながり、理解を深めていることを意味しているからです。
食は、文化や国境を超えて、人々をつなぐことができる力を持っています。マクルベのようなシリア料理は、シリアの人々の歴史や文化を物語っています。そして、この料理が日本の人々に受け入れられていることは、シリアと日本が、お互いを理解し、尊重している証なのです。
私は、これからもシリア料理を日本に広め、シリア文化の魅力を伝えていきたいと思います。そして、いつか、シリアと日本が、食を通して、より深い友好関係を築くことができる日が来ることを願っています