日経平均株価、3カ月ぶりに下落



日経平均株価 下落

~日経平均株価、3カ月ぶりに下落~

 日経平均株価が、3カ月ぶりに下落しました。終値は前日比20円40銭安の2万7710円37銭でした。



 下落の要因としては、アメリカの利上げ観測が高まったことが挙げられます。アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備理事会)が、インフレを抑えるために追加的な利上げを実施するとの見方から、投資家がリスク回避に動いたとみられています。

 また、中国経済の減速懸念も影響しています。中国の不動産市場が低迷しており、経済成長率が鈍化すると予想されています。中国は日本の重要な貿易相手国であるため、中国経済の減速は日本の企業業績にも影響を与える可能性があります。

 さらに、ウクライナ情勢の不透明感も市場の心理を冷やしています。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しており、地政学的リスクが高まっていると警戒されています。

 日経平均株価は、年初から上昇を続けていましたが、ここにきて上値が重くなっています。投資家が慎重な姿勢に転じていることがうかがえます。

 今後の日経平均株価の動向は、アメリカの金融政策や中国経済の動向、ウクライナ情勢の推移など、さまざまな要因に左右されるとみられます。市場の動向を注視していく必要があります。