昇華を続けるラツィオ




イタリア・セリエAで躍進を続けるラツィオ。ここ数年で急速に力をつけ、優勝争いに常に名を連ねる強豪へと成長を遂げています。このラツィオの躍進を支える要因とは何なのでしょうか。

戦術の妙

ラツィオの最大の強みは、マウリツィオ・サッリ監督が導入した革新的な戦術にあります。3-5-2のシステムを採用し、積極的にボールを保持して攻撃を仕掛けるスタイルは、相手チームを圧倒します。また、ショートパスを主体とした素早いパス回しで、相手守備陣を揺さぶり、ゴールへの決定機を作り出しています。

強力な攻撃陣

ラツィオの攻撃陣には、セリエA屈指のストライカーであるチロ・インモービレが君臨しています。今シーズンも、15試合で11得点を記録し、得点ランキングのトップを走っています。さらに、ペドロやフェリペ・アンデルソンなどの実力者が揃い、インモービレをサポートしています。

堅守の要

攻撃力だけでなく、ラツィオの守備も堅いことで知られています。特に、センターバックのパトリシオ・ガビーアとルイス・フェリペは、空中戦に強く、対人守備でも優れた能力を発揮しています。また、フルバックのマルコス・アロンソとアダム・マラシックが両サイドから積極的に攻撃参加し、攻撃の起点となることも特徴です。

チームワークとサッリの献身

戦術的・個々の能力の高さに加え、ラツィオを支えるもう一つの重要な要素がチームワークです。選手同士の結束力は強く、試合中も助け合いながら戦う姿が見られます。また、サッリ監督の献身的な指導にも注目が集まっています。選手とのコミュニケーションを重視し、モチベーションを保ちながら、チームを一つにまとめています。

セリエAのリーグ戦に加え、ラツィオはヨーロッパリーグでも躍進を見せています。グループステージを首位で通過し、プレーオフで強敵のAZアルクマールを破ってベスト16に進出しました。

ラツィオの快進撃は、今後も続きそうです。イタリア代表GKのイヴァン・プロベデルを獲得するなど、チームの強化も進んでいます。今シーズンのラツィオの行く末に、目が離せません。