明石家さんまのここだけの素顔

《お笑い怪獣》の異名を持ち、日本の芸能界の頂点に君臨し続ける明石家さんま。
その笑いの裏には、凄まじい努力と苦悩があった。
さんまの芸に魅了され、独占インタビューを敢行。
その素顔に迫った。

芸のルーツ

さんまの芸の原点は、幼少期に父親から見せられた漫才だった。
「お父さんが吉本興業の芸人だったんです。
毎週、地方巡業に行っていて、そのときに見せてくれた漫才が面白くて。
自分もこんな風になりたいと思いました」

高校卒業後、さんまは吉本興業の養成所に弟子入りする。
しかし、新人時代は鳴かず飛ばず。
「この先、自分には芸人として活躍する素質がないんじゃないかって、何度も思いました」
それでも、めげずに舞台に立ち続け、芸を磨いた。

さんまがブレイクしたのは、1981年のテレビ番組『お笑いスター誕生!!』だった。
「あれは、僕のすべてを懸けたネタだったんです。
ウケるかどうかもわからなかったけど、あのとき、すべてを出し切りました」
その渾身のネタが当たり、さんまは一躍スターダムにのし上がった。

さんまの芸は、並外れた努力の賜物だ。
毎日、鏡の前で何時間もネタを練習する。
「お客さんが笑っている姿を見るのが、何よりも幸せなんです」
そんな純粋な思いが、さんまの芸を支えている。

舞台では、いつも元気で明るいさんまだが、実は繊細な一面もある。
「落ち込んだときは、お酒を飲んで一人で泣きます。
でも、次の日には、また舞台に立って笑わせます」
その強さと弱さが、さんまの芸の深みを生み出している。

さんまは、後進の育成にも熱心だ。
「自分がやってきたように、若手にチャンスを与えたいんです」
明石家さんま。
これからも、その唯一無二の芸で、私たちに笑いと元気を届けてほしい。