最低賃金ってそもそも何なの?




「最低賃金」って言葉、聞いたことあるよね?でも、それがどういうものなのかって、ちゃんと説明できる人は意外と少ないみたいなんだ。
最低賃金とは簡単に言うと、「働く人がもらえる賃金の最低ライン」のこと。定められた金額よりも低い賃金で働かせちゃダメよってことなんだ。
日本では厚生労働省が毎年決めていて、今は時給1,072円。時間あたりで決まってるから、月給とか年収とかとはまた違うんだ。

なんで最低賃金が必要なの?

最低賃金があるのは、2つの理由があるんだ。1つは、働く人がちゃんと生活できる賃金をもらえるようにするため。例えば、賃金が低すぎると、家賃や食費が払えなくなっちゃうよね。
もう1つは、不当に低い賃金で働かされるのを防ぐため。最低賃金がなかったら、会社はどんどん賃金を下げて、安く労働力を確保しようとするかも。そうなると、労働者の生活が苦しくなるよね。

最低賃金ってどうやって決まるの?

最低賃金は、いろんな人が話し合って決まるんだ。厚生労働省の審議会ってところで、労働者代表、使用者代表、学識経験者とかが、経済状況や物価の上昇率を見ながら議論してるよ。
だから、毎年ちょっとずつ上がったり下がったりしてるんだ。例えば、今年は物価が上がってるから、最低賃金もちょっと上がったんだよ。

最低賃金が上がるとどうなるの?

最低賃金が上がると、働く人の賃金が上がりやすくなるんだ。これは、「底上げ効果」って呼ばれてて、最低賃金が基準になって、他の賃金も自然と上がっていくんだ。
でも、すべての賃金が上がるわけじゃないよ。元から最低賃金に近い賃金をもらってた人は、ほとんど影響がないかも。逆に、最低賃金よりだいぶ高い賃金をもらってる人は、影響を受けにくいんだ。

最低賃金の問題点ってあるの?

最低賃金にも、いくつか問題点はあるんだ。1つは、地域差があること。東京みたいな大都市だと、生活費が高いから、最低賃金も高くなる。でも、地方だと最低賃金が低くて、生活が苦しい人もいるんだ。
もう1つは、中小企業にとっては負担が大きいこと。最低賃金が上がると、人件費が増えて、経営が苦しくなる会社も出てくるかも。

最低賃金はこれからも必要?

最低賃金は、働く人の生活を守るために必要な制度だけど、問題点もいくつかあるんだ。地域差や中小企業への負担など、課題を解決しながら、今後も最低賃金を適正に維持していく必要があると思うよ。