〈私の一番好きなそばかす〉
いつもはコンシーラーで隠しているのに、あの日の舞台では思いっきり見せていた。舞台女優・杉咲花さんのそばかすだ。
わたしはそばかすが好きだ。幼少期によく「そばかす顔」といじめられて、コンプレックスがあったからだ。その後、アイドルになってからは当然コンシーラーを塗らされていた。
「ありのままの自分でいい」なんて綺麗事だけじゃ満足できない。コンシーラーを塗っても塗らなくても、結局いじめられたことは忘れない。そばかすが嫌だった。
〈杉咲花さんのそばかす〉
でも、ある舞台を観劇した時、杉咲花さんのそばかすがとても綺麗だった。照明の加減もあるかもしれないが、ありのままのようでいて、とても妖精のようだった。
杉咲花さんは、舞台でもアイドルでも、決してそばかすを隠さなかった。むしろ、自分の チャームポイントとして誇らしげにさらしていた。
その姿を見て、
「そばかすがあってもいいんだ」
と思えた。
〈そばかすはコンプレックスじゃない〉
コンシーラーを塗るのも、無理に隠すのももうやめた。そばかすは、私の一部だ。コンプレックスじゃない、私のチャームポイントだ。
杉咲花さん、ありがとう。
あなたのそばかすが、私を救ってくれた。
そばかすがコンプレックスだったすべての人へ。あなたのそばかすは、あなたのチャームポイントです。ありのままの自分で輝いてください。