東京オリンピック




コロナに振り回され、延期に延期を重ねたTOKYO2020オリンピックがようやく開幕しました!
東京オリンピックは、1964年に開催されて以来、2度目となる開催。
前回は、日本が高度経済成長の只中にあって、国を挙げての開催でした。高度経済成長期の象徴として、新幹線が新大阪まで延伸され、東名高速道路が全線開通、東京タワーが完成。そして、オリンピック選手村の跡地に晴海団地が建設されました。これは、現在の首都高環状線の一部区間を地下化させて、その上に公園や住居を建設するという世界初の試みで、日本の土木技術力の高さがうかがえます。
当時の東京は、車が急増して渋滞が激しく、スモッグがひどかった時代。
私は、子供の頃、喘息だったこともあり、晴海団地に住んでいたのですが、オリンピックの時期には外に出るのが禁止されていました。あの頃のスモッグは酷く、空気が汚すぎて、アスリートが健康被害を訴えて帰国した国もあったそうです。
子供の頃、テレビで見ていたオリンピック。
日本はメダルを総なめにして、国中がお祭り騒ぎでした。
私は、体操の床にへばりついていた沢村選手の姿に感動し、柔道の猪熊選手に憧れました。そして、女子バレーボールの金メダルに興奮したのを覚えています。
あの頃の東京には、オリンピックの熱気が溢れていました。
銀座のデパートにはオリンピックグッズがずらりと並び、街中の人たちは胸に日の丸のバッジをつけていました。
そして、オリンピックが終わった後も、晴海団地のオリンピック選手村跡地には、聖火台がそのまま残され、多くの市民が訪れていました。
あの頃、私は、いつかまた東京でオリンピックが開催されるだろうかと夢見ていました。
そして、60年の時を経て、東京に再びオリンピックがやってきたのです。
コロナが蔓延する中での開催ということで、当初は反対意見も多かった今回のオリンピック。
しかし、無事に開幕することができて、本当に良かったと思います。
今回のオリンピックは、これまでとは違った形での開催となりました。
無観客での開催となり、選手たちの表情は見えませんが、その分、テレビ中継では選手の息遣いや歓声がリアルに伝わってきます。
また、SNSを通じて、選手たちの普段の様子を知ることができ、より身近に感じることができました。
コロナ禍で、世界中が大変な思いをしている中でのオリンピック開催に、様々な意見があると思います。
しかし、オリンピックは、世界のアスリートたちが集い、平和と友情を競う場です。
今回のオリンピックが、世界に希望と勇気を与えてくれることを祈っています。