梶谷隆幸:「努力は報われない」というけれど




野球で人生を導かれた男の、18年の真実

野球で人生を棒に振りたくなくて
 2024年10月23日、読売ジャイアンツの外野手・梶谷隆幸が現役引退を発表した。島根県松江市出身の梶谷は、開星高校から横浜ベイスターズ(現DeNAベイスターズ)に入団。俊足を生かした守備と、チャンスに強い打撃で横浜の黄金期を支えた。その後、2020年に巨人に移籍し、2024年限りで現役を退いた。
 現役引退の会見で梶谷は、「野球に出会えて本当によかった」と何度も繰り返した。野球がくれたもの、そして野球から学んだことは何だったのだろうか。
ずっと野球をやってきたけれど、野球で人生を棒に振りたくなくて
 梶谷の野球人生は決して順風満帆ではなかった。プロ入り当初は思うような活躍ができず、2軍暮らしが続いた。しかし、梶谷は腐ることなく、練習に打ち込み続けた。そして、2014年には盗塁王を獲得するなど、主力選手に成長した。
 しかし、その後は怪我に悩まされ、思うような成績を残せなくなった。2020年に巨人へ移籍したが、怪我の影響もあり、満足のいく結果を残すことはできなかった。
 それでも、梶谷は最後まで野球への情熱を失わなかった。それは、野球が梶谷にとって単なるスポーツではなく、人生そのものだったからだ。
野球は人生の縮図
 梶谷は、野球を人生の縮図だと考えている。野球には、喜びもあれば、苦しみもある。勝つこともあれば、負けることもある。しかし、どんなときでも、全力でプレーすることが大切だと梶谷は言う。
 「野球は人生を教えてくれる」と梶谷は言う。「野球を通して、人としても成長することができた。野球に出会えて本当によかった」
 梶谷の野球人生は、まさに波瀾万丈だった。しかし、梶谷はどんなときでも前向きに野球に取り組んできた。それは、梶谷が野球を心から愛していたからだ。
 梶谷の野球人生は、私たちに多くのことを教えてくれる。それは、たとえどんな困難に直面しても、夢を追い続けることの大切さだ。そして、どんなときでも前向きに生きることの大切さだ。
 梶谷隆幸、18年間の現役生活、お疲れさまでした。