永野猛蔵




19歳の時にG1レースを勝利した永野猛蔵。その若さ、騎乗の美しさで多くのファンを魅了した騎手が、たった1年4か月で引退することになった。
永野は2002年生まれ。新潟県新発田市出身。小学1年生から乗馬を始める。高校は競馬学校に進学し、4年目の2021年にデビュー。2年目の2022年5月にG1クイーンエリザベス2世カップをアカイイトで制し、一躍スターダムにのし上がった。
しかし、2023年6月、日本中央競馬会(JRA)の調整ルーム内でスマートフォンを使用しているのが発覚。JRAのルールでは、調整ルーム内でのスマートフォンの使用は禁止されている。永野は処分を受け、6か月間の騎乗停止となった。
さらに、8月には、骨折のため治療に専念するため、騎乗を休止。10月には、JRA施設内でのスマートフォンの不正使用に加え、骨折休業中に親族に競馬予想を伝えていたことが発覚した。
JRAは、永野の行為は競馬法違反に当たると判断し、12か月の騎乗停止処分を科した。永野は処分を受け入れ、騎手免許の取消を申請。11月13日、JRAは永野の騎手免許を取り消した。
永野は、自身の行為を深く反省し、引退を決意した。
わずか1年4か月という短い期間だったが、永野の騎乗姿は多くの人々の心に刻まれた。彼の今後の人生に幸多からんことを祈りたい。