浅野拓磨に浮上する2つの懸念とは?




プロ野球のオフシーズンも、そろそろ折り返し地点を過ぎた。FA戦線も徐々に落ち着きを見せている中、今季はマリナーズから海外FA権を行使して楽天入りした浅野拓磨の動向が注目されている。
浅野は、NPB時代は広島でプレー。2018年には首位打者、ベストナインを獲得し、リーグを代表する好選手となった。しかし、その後は不振に陥り、FA権を行使して海を渡った。
今季の浅野は、134試合に出場し、打率.262、10本塁打、61打点。打率が3割に届かなかったものの、一定の活躍を見せた。しかし、気になるデータもある。
1つ目の懸念は本塁打数の減少だ。
浅野はNPB時代、2018年に23本塁打を放つなど、長打力にも定評があった。しかし、メジャーではそれが半減し、10本塁打に終わった。マリナーズの本拠地・T-モバイル・パークは左打者にとって打者有利な球場だが、それでも本塁打が伸び悩んだのは気がかりだ。
2つ目の懸念は守備力の低下だ。
浅野はNPB時代は外野で主にレフトを守っていた。しかし、メジャーでは主にDHでの出場となったため、守備機会が激減した。その結果、守備力が低下した可能性がある。
浅野は守備固めとして起用される場面もあったが、精彩を欠く場面もあった。楽天は外野陣に鈴木大地や島内宏明といった好選手がおり、浅野が入る余地はないだろう。となると、DHでの起用がメインとなるが、そこでも一定の成績を残す必要がある。
浅野は今季、マリナーズで十分な出場機会を得られなかったため、彼の真の実力がまだ発揮できていない可能性がある。楽天に移籍することで、レギュラーとして活躍できるチャンスが得られれば、本塁打数や守備力も向上するかもしれない。
しかし、浅野の年齢は31歳。年齢的にも峠を越えており、衰えが始まっている可能性もある。楽天が浅野に期待する役割は大きく、活躍が求められる。果たして、浅野は楽天で復活できるのだろうか?