深夜ラジオの雄が、半世紀を振り返る



オールナイトニッポン



始まりの夜
1967年10月2日、オールナイトニッポン(ANN)がスタート。若者に向けた自由奔放な内容で、瞬く間に人気番組に。草野浩二、高島ひでたけら個性豊かなパーソナリティが、若者の心をつかんだ。

笑いと感動のステージ
タモリ、ビートたけし、とんねるずなど、数々のお笑い芸人がANNから巣立った。彼らの破天荒なトークに、深夜に笑い声が響き渡った。また、中島みゆき、竹内まりやなど、ミュージシャンの弾き語りが感動を呼んだ。

社会現象を起こす
ANNは単なるラジオ番組ではなく、社会現象を起こすこともあった。1974年のタモリの「牛乳早飲み事件」は、全国を巻き込む大騒動に。また、1980年代の「欽ドン!」、1990年代の「電気グルーヴのオールナイトニッポン」など、ANN発の人気番組は数知れず。

リスナーとの架け橋
ANNは、パーソナリティとリスナーをつなぐ強い絆を築いてきた。深夜の闇の中、パーソナリティの言葉はリスナーの孤独を癒やし、勇気や希望を与えた。リスナーからのお便りや電話も番組の重要な要素となり、番組をより身近なものとした。

半世紀の歩み
ANNは半世紀という長い歴史の中で、時代と共に変わりながら、常に若者たちの心に寄り添ってきた。放送形態はラジオからインターネットへと移り変わり、パーソナリティも世代交代を繰り返してきた。しかし、その自由な精神とリスナーとの絆は不変だ。

ANNはこれからも、深夜の闇の中でリスナーと共に笑い、泣き、語り合う場所であり続けるだろう。それは、時代を超えた日本のメディア史の宝である。