琴桜は、昭和40年代に活躍した大相撲力士です。本名は鎌谷將且で、千葉県松戸市出身。佐渡ヶ嶽部屋所属でした。
相撲一家に生まれる
琴桜は、元横綱琴桜の孫、元関脇琴ノ若の息子として生まれました。相撲一家に生まれ育ったため、幼い頃から相撲に興味を持ち、小学校時代には地元の相撲クラブで活躍していました。
入門と出世
高校卒業後、琴桜は佐渡ヶ嶽部屋に入門しました。初土俵は1963年(昭和38年)の春場所。入門後は順調に出世し、1967年(昭和42年)には新入幕を果たしました。その後も着実に番付を上げ、1972年(昭和47年)には大関に昇進しました。
横綱昇進
大関昇進後、琴桜はさらに活躍し、1973年(昭和48年)には横綱に昇格しました。横綱時代には、1974年(昭和49年)の名古屋場所で優勝し、賜杯を獲得しています。琴桜は重厚な体と安定した相撲で知られ、「静かなる横綱」と呼ばれていました。
引退とその後
琴桜は1978年(昭和53年)に現役を引退し、年寄名・佐渡ヶ嶽を襲名しました。その後は佐渡ヶ嶽部屋の師匠として後進の指導にあたりました。琴桜部屋からは、関脇まで昇進した琴錦や、幕内力士の琴ケ梅など多くの力士を輩出しています。
琴桜の功績
琴桜は、横綱在位期間こそ短かったものの、安定した成績を残し、相撲界に大きな足跡を残しました。また、後進の育成にも尽力し、多くの力士を育て上げた功績もあります。2007年(平成19年)8月に66歳で亡くなりましたが、その功績は今もなお語り継がれています。