石塚裕惺:夢への第一歩を踏み出した甲子園スター




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石塚裕惺という名前が野球好きならきっと聞いたことがあるだろう。花咲徳栄高校のスター遊撃手で、今夏の甲子園大会でセンセーショナルな活躍を見せた。強肩・強打・俊足と三拍子揃ったその実力で、高校通算26本塁打をマーク。U-18日本代表にも選出され、4番打者としてチームを牽引した。
そんな石塚がついにプロの世界へと飛び出した。10月20日に行われたドラフト会議で巨人とヤクルトが競合の末、巨人が交渉権を獲得した。球界史上初の外れ1位指名での獲得となった。
ドラフト指名後、石塚は「巨人の一員になれて本当に嬉しいです」と喜びを語った。幼い頃から憧れていた巨人でプレーできることへの興奮を隠せない様子だった。
石塚の野球人生は幼稚園のときに始まった。軟式野球チームの勝田ハニーズでプレーし、小学6年生の時には主将を務めた。中学時代は佐倉シニアで遊撃手に専念し、1年秋には全国大会に出場した。
高校に入ると花咲徳栄高校で頭角を現した。1年夏からレギュラーの座を掴み、2年夏には甲子園に出場。3年夏には4番打者としてチームをけん引し、ベスト8進出に貢献した。
石塚の強みはなんといってもその打撃力だ。高校通算26本塁打という数字が物語るように、パンチ力のある打撃が持ち味だ。また、選球眼にも優れ、四球を多く選べる。守備では堅実な遊撃守備を見せ、肩の強さも光る。
プロの世界でも石塚の活躍が期待される。巨人の遊撃手には坂本勇人が君臨しているが、石塚は将来的にその座を狙う存在だ。坂本に師事して、さらなる成長を遂げる可能性を秘めている。
石塚裕惺という名の甲子園スターが、夢に向かってプロの世界へと旅立った。巨人という舞台で、どんな活躍を見せてくれるのか。今後の彼の活躍に大いに期待したい。