プロ野球・阪神タイガースのエースとして活躍した右腕投手、秋山拓巳選手が今季限りで現役を引退することが発表されました。通算49勝を挙げたベテランの右腕、プロ野球界からまた一人、素晴らしい投手が去っていくこととなります。
秋山選手は香川県出身。西条高校から2009年のドラフト4位で阪神に入団しました。1年目の2010年から一軍登板を果たし、2012年に8勝を挙げてブレイク。2014年には自己最多の11勝をマークし、この年にヤクルトとのクライマックスシリーズ第1ステージでは、9回無失点の快投で完封勝利を収めました。
以降も先発ローテーションの一角として活躍を続け、通算49勝をマーク。今季は一軍登板がなく、ウエスタン・リーグで17試合に登板して3勝4敗、防御率3.63の成績を残しました。10月13日に引退会見に臨んだ秋山選手は、「悔いはありません。野球人生、最高でした」と語っています。
秋山選手は球速よりも制球力と変化球を武器にする投手でした。特にスライダーは切れ味抜群で、打者を翻弄していました。また、マウンド上で冷静沈着に試合をコントロールする姿も印象的でした。
阪神タイガースのエースとして活躍した秋山選手が引退することは、球団にとっても、プロ野球界にとっても大きな損失と言えます。秋山選手の今後の活躍に期待したいと思います。