競輪グランプリ

今年もあの季節がやってきた。一年を締めくくる競輪の祭典、「競輪グランプリ」が12月30日に静岡競輪場にて開催される。
競輪グランプリとは、その年のS級S班選手の上位18名によって争われる、いわば競輪界の頂点決定戦だ。優勝賞金は1億円を超え、勝者に贈られる金色の競輪王のトロフィーは、選手たちの憧れの的となっている。
今年の出場選手には、昨年の覇者である脇本雄太選手をはじめ、古性優作選手、清水裕友選手といったそうそうたるメンバーが揃った。彼らは今年数々のGIレースで優勝しており、まさに今が旬の選手たちだ。
中でも注目は、グランプリ初出場を果たした松浦悠士選手だろう。120期ルーキーとしてデビューし、わずか5年でS級S班にまで上り詰めた若きホープだ。松浦選手は「グランプリに出場することは夢だった。全力で優勝を狙いたい」と意気込みを語っている。
グランプリは一発勝負のレースである。どんなに強い選手でも、ちょっとしたミスや不運が勝敗を左右する。そのため、予想は非常に難しい。しかし、だからこそ、レース展開が不透明で、最後まで目が離せないのだ。
今年のグランプリは、どんなドラマが生まれるだろうか。12月30日、静岡競輪場にて、競輪界最高の舞台で繰り広げられる熱戦を、ぜひお見逃しなく！