身長177cmと大柄ではない篠木だが、躍動感溢れるフォームから繰り出される直球は、打者にとって脅威となることは間違いない。自己最速の157kmを記録したのは、大学3年時の東京六大学秋季リーグ戦。相手打者を圧倒する投球で、リーグ優勝に貢献した。
さらに、その秋には大学日本代表に選出され、侍ジャパンの一員として活躍。国際舞台でも堂々たるピッチングを見せた。
篠木の魅力は、その直球だけにとどまらない。切れ味鋭いスライダーと、低めに決まるチェンジアップは、投球のバリエーションを増やしている。この多様な球種を駆使し、打者を翻弄する投球スタイルは、プロの世界でも通用するものだろう。
篠木は群馬県邑楽郡明和町出身。小学生時代から野球を始め、中学時代は館林ボーイズに所属していた。高校は木更津総合に進学し、3年時にはエースとして夏の甲子園に出場。卒業後は法政大学に進み、大学野球の舞台で才能を開花させた。
プロ入りが決まった篠木は、「圧倒的な投手になりたい」と抱負を語った。持ち前の躍動感あふれる投球で、横浜DeNAベイスターズの投手陣に新たな風を吹き込むことだろう。
篠木健太郎の今後の活躍に、期待が高まる。