紅白歌合戦2023視聴率が、過去2番目に低い数字に




大晦日に放送された「第75回NHK紅白歌合戦」の番組平均世帯視聴率は、第2部(後9時~11時45分)で32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第1部(後7時20分~8時55分)で29.0%だった。第2部は前年比0.8ポイント上昇したが、第1部は2年連続で30%を切った。

同番組の世帯視聴率は、1963年に81.4%を記録したが、1986年以降は60%を割り込んでいる。2004年以降は40%前後で推移しており、過去5年では、2019年は1部34.7%、2部は33.2%、2020年は1部40.3%、2部は37.2%、2021年は1部29.0%、2部は34.3%、2022年は1部29.0%、2部は31.9%だった。

今回の視聴率低下の要因としては、年末年始の外出自粛ムードが薄れたことや、裏番組の充実などが挙げられる。また、今年は出場歌手の中に若者が共感しやすいアーティストが少ないという指摘もある。

一方、第2部は前年より視聴率が上昇した。これは、紅白初出場のB'zや米津玄師、あいみょんらのパフォーマンスが話題となったためとみられる。また、司会の有吉弘行、橋本環奈、伊藤沙莉の進行も好評だった。

紅白歌合戦は、日本を代表する音楽番組であり、毎年高い注目を集めている。今後も、視聴者に親しまれる番組であり続けることを期待したい。