みなさんは、「紅麹」という食品をご存じでしょうか?
紅麹は、米に紅麹菌というカビを繁殖させて作る発酵食品で、独特の赤い色素が特徴です。この色素には血流を改善する効果があると言われ、健康食品として注目されています。
しかし、最近、この紅麹を原料とした製品で、安全性が懸念される事態が発生しました。
小林製薬による自主回収2023年7月、小林製薬は、紅麹を原料とした健康食品「紅麹麗夢」を自主回収すると発表しました。この製品から、発がん性物質であるシトリニンが基準値を超えて検出されたのです。
シトリニンは、カビが産生する毒素の一種で、肝臓にダメージを与えたり、がんを引き起こしたりする可能性があります。小林製薬は、安全性を確保するため、自主回収に踏み切ったのです。
この事態を受け、厚生労働省は、紅麹製品を製造・販売する全事業者に対して、自主検査の実施を要請しました。今後、さらに多くの製品でシトリニンが検出される可能性があります。
紅麹は健康に良いとされていた食品ですが、今回の自主回収は、食品安全に対する警鐘となりました。
食品の安全は私たちにとって非常に重要です。食品を選ぶ際には、信頼できるメーカーの製品を選び、定期的にニュースや発表を確認するようにしましょう。
今回の自主回収を教訓に、食品安全に対する意識を高め、健康を守っていきましょう。