臺灣の陳芳盈議員、逆走車に衝突され重傷

台湾の雲林県で11月25日の夜に、無所属議員の陳芳盈氏が逆走車と衝突する交通事故に遭い、重傷を負った。陳氏は当時、助手と共にバイクで有権者のサービスに向かう途中だった。相手側の車は不明な理由で逆走しており、正面衝突を起こした。陳氏と助手は共に安全ヘルメットを着用していたが、衝突の衝撃でバイクから投げ出され重傷を負った。両名は病院に搬送され、現在は意識を回復しているという。警察はアルコール検査を行った結果、両名とも飲酒運転はしていなかったことを確認している。事故の原因は現在調査中だ。
陳氏の事務所によると、陳氏は全身打撲のほか、脳震盪を起こし、左目の視神経に損傷を負った可能性があるという。医師は、陳氏の左目の視力が失われる可能性があるとして、慎重な経過観察が必要だと述べている。陳氏は現在、集中治療室で治療を受けているという。
陳氏は台湾の政界で注目を集める新進気鋭の政治家だ。台北市議会の議員秘書や新北市ネットワーク開発連盟の事務局長などを歴任し、2022年の県議会議員選挙で初当選した。陳氏は「台北の経験を雲林県に」を掲げ、若年層や高齢者に寄り添う政策を訴えていた。
陳氏の事故を受け、台湾の政治家や著名人から励ましの声が相次いでいる。国民党の羅智強氏は自身のFacebookページで、「陳議員の左目の視力が失われる可能性があると聞いて、とても残念に思う。陳議員の回復を心から祈っています」と投稿した。
陳氏の事故は、台湾で深刻な社会問題となっている交通事故の危険性を改めて浮き彫りにした。台湾では毎年、多くの交通事故が発生しており、多くの命が奪われている。台湾政府は交通事故対策に力を入れているが、依然として課題は多い。