茅の輪




茅の輪、ご存知ですか?茅の輪くぐりという行事で使われるもので、チガヤという草で編んだ直径約2mほどの大きな輪っかのことです。茅の輪くぐりは夏の風物詩で、茅の輪の下を8の字に3回くぐって無病息災を祈ります。

茅の輪くぐりの由来は、平安時代の清和天皇の時代まで遡ります。天皇が疫病に苦しんでいる時、神主が茅の輪を作って天皇にくぐらせたところ、病気平癒に効果があったと言われています。それ以来、茅の輪くぐりは疫病除けの行事として定着しました。

茅の輪に使われるチガヤには、魔除けの効果があるとされています。茅の輪の下をくぐることで、自分に取り憑いた悪霊や邪気を祓い、病気や災いから身を守ることができます。また、茅の輪をくぐる時は8の字を3回描くのですが、これは「結界」を意味します。8の字を描くことで、悪霊や邪気が結界の中に入れないようにしているのです。

茅の輪くぐりは、神社によって時期が異なりますが、一般的には6月30日から7月7日頃まで行われています。この期間は「夏越の祓い」と呼ばれ、半年間の罪穢れを祓い、無病息災を祈る大切な行事です。

茅の輪くぐりは、単なる行事ではなく、日本の伝統的な文化です。無病息災を祈る気持ちと茅の輪に込められた魔除けの効果を信じて、ぜひ茅の輪くぐりに参加してみてはいかがでしょうか?

最後に、茅の輪くぐりの時に唱える言葉をご紹介します。

水無月の夏越の祓をする人は千歳の命延ぶといふなり
  • 茅の輪くぐりて無病息災
  • この言葉も唱えながら、心を込めて茅の輪の下をくぐってみてくださいね。