金丸夢斗:関西の星がドラゴンズの空を彩る




  • 関西大学出身の若き才能
  • ドラフト会議で4球団による競争を勝ち抜き
  • 中日ドラゴンズの1位指名選手
兵庫県神戸市出身の金丸夢斗は、幼少の頃から野球に親しみ、高校時代は神港橘高校でプレー。高校3年時には最速154kmの速球を投げ込むなど、プロ野球スカウトから注目される存在となった。そして迎えた大学進学。金丸は関西大学に進み、ここでもその才能を開花させる。
関西学生野球リーグでは、1年目から頭角を現し、2年次にはベストナインを獲得。3年次にはチーム最多の8勝を挙げ、リーグMVPに輝いた。4年次にはリーグ戦で72イニング連続自責点0を記録するなど、圧倒的な投球を披露し、またもリーグMVPを受賞した。
金丸の強みは、切れ味鋭いスライダーとカーブを軸とした多彩な変化球。特にスライダーは、大学ナンバーワンと言われるほどの威力があり、打者を翻弄する。また、制球力にも優れ、大学通算で与四死球率は1.95を記録している。
そんな金丸の活躍にプロ野球各球団が注目したのは言うまでもない。ドラフト会議では、中日ドラゴンズ、DeNAベイスターズ、阪神タイガース、読売ジャイアンツの4球団が競合。抽選の結果、中日が交渉権を獲得した。
中日ドラゴンズは近年、大卒投手をドラフト1位で指名する方針を採っており、金丸は3年連続の大卒投手1位指名となった。井上新監督は、「非常に素材がいい投手。ローテーションの一角として期待している」と金丸を評し、大きな期待を寄せている。
関西の星として輝きを放ち続けた金丸夢斗。ドラゴンズのユニフォームに袖を通したその日から、新たな伝説が始まる。