除夜の鐘




除夜の鐘、今年も鳴り響きましたね。108回、それは煩悩の数。煩悩とは、仏教でいう私たちの心に巣食う、苦しみの元となる汚れや迷いのことです。
除夜の鐘の音が響く中、静かに振り返る自分の心。今年はどんな煩悩に振り回されたでしょうか。欲望に惑わされ、怒りに駆られ、時には悲しみに打ちひしがれた日々もあったかもしれません。
でも、そんな煩悩も、鐘の音とともに消えていくような気がします。新しい年は、また新たな気持ちでスタートできますね。
そもそもこの「除夜の鐘」は、鎌倉時代に中国から伝わった風習らしいです。当時は、大きな鐘を108回撞いて、年末の邪気を払い、新年を清々しく迎える儀式として行われていたそうです。
なぜ108回なのかというと、煩悩の種類が108あるからなんだとか。これがまた、仏教の教えが説かれる経典「華厳経」の中にも出てくる数字なんだそうです。
鐘の音を聴きながら、自分の煩悩を一つ一つ思い浮かべてみてください。そして、鐘の音とともにその煩悩を振り払ってしまいましょう。
来年は、少しだけでも煩悩を減らして、清らかな気持ちで過ごしたいですね。除夜の鐘が鳴るとき、そんな決意を新たにする人も多いのではないでしょうか。

皆さんは、今年どんな煩悩に振り回されましたか?

来年はどんな一年にしたいですか?

除夜の鐘の音を聴きながら、少しだけ自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

新しい年が、皆さんにとって素晴らしい一年でありますように。