皆さんは、「骨髄バンク」をご存知ですか?
骨髄バンクとは、白血病や再生不良性貧血などの血液の難病に苦しむ患者さんの命を救うために、健康な方の骨髄を提供するシステムです。日本では、昭和50年に設立された「日本骨髄バンク」が運営しています。
骨髄移植って何?骨髄移植とは、がん細胞に侵された患者さんの骨髄を、健康な方の骨髄に入れ替える治療法です。骨髄は、血液を作る工場のような役割をしています。そのため、骨髄移植を行うと、がん細胞に侵されて正常に働かなくなった骨髄を、健康な骨髄に置き換えることができます。
骨髄バンクの仕組み骨髄バンクでは、健康な方の骨髄を登録しています。もし、患者さんが骨髄移植を必要とした場合、患者さんの骨髄と登録された骨髄のHLA(ヒト白血球抗原)という遺伝子を調べ、適合する骨髄を探します。HLAが適合していれば、登録された方の骨髄が患者さんに移植されます。
骨髄ドナーになるには骨髄ドナーになるためには、以下の条件を満たす必要があります。
骨髄ドナーになるには、まず登録が必要です。登録は、日本骨髄バンクのホームページからすることができます。簡単な問診と血液検査で登録完了です。
もし適合したらもし、登録された方の骨髄が患者さんと適合した場合は、骨髄移植に向けての準備が始まります。移植までの準備には、数週間~数か月かかります。
骨髄移植は、採骨と移植の2段階で行われます。採骨は、全身麻酔下で行われ、骨盤の後ろから骨髄液を採取します。採取した骨髄液は、患者さんに移植されます。移植は、点滴で行われます。
骨髄移植の成功率骨髄移植の成功率は、患者さんの年齢や病状によって異なりますが、一般的には50~70%程度と言われています。骨髄移植は、難病の患者さんの命を救う可能性のある貴重な治療法です。
最後に骨髄バンクは、難病に苦しむ患者さんの命を救うために、とても重要な役割を果たしています。健康な方の中には、骨髄ドナーになることに不安や抵抗がある方もいるかもしれませんが、骨髄移植が患者さんの命を救う可能性があることを知っていただければと思います。
もし、骨髄ドナー登録に興味がある方は、日本骨髄バンクのホームページをご覧ください。