鳴門渦潮

瀬戸内海と紀淡海峡を結ぶ鳴門海峡で発生する、世界三大潮流の一つです。干満の差が激しく、大潮の時には渦の直径が20mにもなり、最大で時速30kmにも達する強大な渦潮が見られます。鳴門海峡の独特な地形と、太平洋からの潮の流れがぶつかることで渦潮が発生します。

鳴門渦潮は、古くから人々を魅了してきました。平安時代の歌人、紀貫之は「鳴門の渦の早ければ千尋の底にも通うといへり」と詠んでいます。また、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎は『冨嶽三十六景』の中に『阿波の鳴門』を描いており、その壮大な渦潮を表現しています。

鳴門渦潮を見るには、遊覧船や展望台を利用するのがおすすめです。遊覧船からは渦潮の近くまで行くことができ、迫力満点の渦潮を見ることができます。展望台からは、鳴門海峡全体を見渡すことができ、渦潮が発生する様子を眺めることができます。

鳴門渦潮は、その迫力と美しさで多くの人々を魅了しています。自然が作り出すこの壮大な渦潮を、ぜひ一度ご覧になってください。